天地を繋ぐ架け橋、天橋立
京都の天橋立は、松島、安芸の宮島とならぶ日本三景の一つです。日本海の宮津湾にあり、全長約3.6㎞の白砂青松の日本的な景色が美しいところです。何千年もの長い年月をかけて自然が作りだした神秘の造形。その名の通り、まるで天にかかる橋のように見えます。絶景ポイントはいくつかあり、それぞれのポイントから美しい光景を楽しめます。
南からの眺め・天橋立ビューランド
南から見た天橋立は龍が降臨するように見えます。文殊山山上にある天橋立ビューランドからは、まさに飛龍観を望むことができます。飛龍観回廊は龍をイメージしたスロープで、スロープを上ると見晴らしの良い展望デッキに出ます。股のぞき台から天橋立を見ると、空と海が逆になり、まるで龍が舞昇るような天橋立を見られます。龍が天に上るように見えることからその光景は「飛龍観」と呼ばれます。展望レストランや観覧車からの雄大な眺めも最高です。
北からの眺め・笠松公園
文殊山にある天橋立ビューランドの対岸、府中にあるのが笠松公園です。海抜130mの高台に位置し、天橋立を北側から眺めることができます。笠松公園へは、ケーブルカーで行きましょう。実は、股のぞきは笠松公園が発祥地です。股の間から眺める姿はユニークですが、ぜひ見ておきたい景色です。展望台からの眺めは、天橋立が昇り龍のように見えるので、「昇龍観」と呼ばれます。
東からの眺め・獅子崎稲荷山神社
東から見た展望を「雪舟観」と言います。この角度から見た横一文字の線となる天橋立を雪舟が描いた水墨画「天橋立図」は国宝になっています。赤い鳥居が並ぶ階段を上った先にある獅子崎稲荷山神社を通って、さらに階段を上ったところにある雪舟観展望所から、雪舟が描いた絵と同じ、天橋立と宮津湾を一望できます。4月中旬から下旬にかけて、朱色の鳥居が立ち並ぶ階段を取り囲むように、ピンク色のみつばつつじが群生しています。獅子崎稲荷山神社の近くまでは車で行くことができます。そこから先は歩いて階段を上りましょう。